小悪魔な彼

「それ、忘れ物じゃない?」


「は…?うわぁっ!!」


そこに落ちていたのは、
ピンクのリボンがついた私のブラ。


寝るときは締め付けが嫌だからさっき外したんだった!


まさか落とすだなんて……!


私が慌てて拾いあげるなり
目の前が少し暗くなった。


それは、小森くんが私の前に立ちはだかったから。


「ど…どいてよ。」



私は恐る恐る見上げる。



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