小悪魔な彼
気が付くと、部屋に朝日が舞い込んでいて
首を右に動かすと小森くんが気持ちよさそうに寝息をたてていた。
「長い睫毛…」
近くで見る小森くんは本当に綺麗な顔だった。
小森くんの髪に触れようとして
手を伸ばそうとすると
「…えっ……」
小森くんが私の体をギュッと抱き締めていたことに気付く。
「小森くん…っ」
泣きそうになって、
小森くんの胸に顔を埋めた。
「…んっ…どうした…?」
それに気付いた小森くんは私の頭を撫でた。
好き、やっぱり好き……
この時間がずっと続いてほしい。
本当に、本当に心から願った。
ねぇ、小森くんも同じ気持ちかな…?