小悪魔な彼

ニヤニヤと笑いながら私を見る男。
同じような煙草の臭い。


頭がクラクラする。


「あんたらなんかに、簡単にやられてたまるか!」


―ドカッ!!


「いってぇ!」

男はよろけながら頬をおさえた。

「お前、それでも男かよ。」


「…んだとコラっ!女のくせに調子乗りやがって!」


男たちは一気に4人でやってくる。
それでも構わない。


ほんとにボロボロになるまで、戦ってやる!













と、思っていたのに、
男たちはあっけなく私に完敗。


「ゆかりちゃん、あんたの仲間弱すぎでしょ。」


「…なっなっ…」



ゆかりちゃんも動揺を隠せないようだ。



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