小悪魔な彼
エピソード8
新しい家族
ゆかりちゃんの事件も一段落?したこの頃、
私は一本の電話で慌てて教室を飛び出した。
そう。それは、わたしの弟である優の容態が急変したらしい。
最近まで安定してたのに…
一体どうして…?
「優っ!」
息を切らし、病室の扉を開けると苦しそうに息をする優の姿があった。
「可憐お嬢様…」
家の使用人の一人である葉山さんが心配そうに私を見上げた。
「優は…優は大丈夫なのか!?」