小悪魔な彼


そして柔らかい髪を撫でる。


「大丈夫?変なことされなかった?」


「へっ??」


「随分と人聞きが悪いですね。」


小森くんの視線を背中に痛ーく感じながらも私は優の手からトランプを取った。


「ほら,もう寝な?」


「え…もう?」


優は今にも泣きそうな目で私を見る。


「昨日は熱あったんでしょ?」


「…でもぉ〜…」


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