君色。僕色。桜色。
10
キミに名前を呼ばれる時
僕は無駄に
ドキドキする。
キミを名前で呼ぶ時
キミは僕に笑顔を見せてくれた。
空に虹が架かって
春の風が吹いたとき
桜が二人を
包み込んだ。
そのときキミが言ってくれた
お前といると落ち着く。
その一言を思い出しては
キミの隣にいたいと願う。
キミは、友達として
僕にそんなことを言ったってことくらい僕だってわかってる。
それでも
僕にとってキミは
心の底から大切なんだ。
あの日桜の木の下で
キミが伝えてくれた言葉は
僕の宝物。