ひょっとして…から始まる恋は
「高校時代の俺は、靖を見てる保科さんを眺めるだけで満足だったって言うか。
好きな人を見つめてる君が可愛くて、多分そんな君に惚れてる自分にも要らない満足感を感じてたんだろうなと思うんだよ」
それでも卒業式の日には思いきって話しかけてみようかと試みた。
卒アルのメッセージ欄に何か書いて貰おうと近寄ったら、私が泣いている場面を目にしてしまったそうなのだ。
「それを見たら勇気が萎んでいった。君には靖しかいないんだな…と改めて認識させられたって言うかさ」
今朝も私に会うまでは心臓が鳴って仕方なかった…と笑い、それには困ったような笑みを返した。
「…あ、でも、一つだけ言っとくけど、同じ会社に就職したのは偶然だからね。
俺は大学が地方で支社で採用をされたんだ。それでずっといろんな支社に配属されてて、年明けに本社勤務を言い渡された。
そこに君がいると聞いたのも偶然で、教えてくれたのは石川なんだ」
年末にあったミニ同窓会で天音と会ったらしく、その時にユズと同じ会社じゃん!と言われたそうだ。
好きな人を見つめてる君が可愛くて、多分そんな君に惚れてる自分にも要らない満足感を感じてたんだろうなと思うんだよ」
それでも卒業式の日には思いきって話しかけてみようかと試みた。
卒アルのメッセージ欄に何か書いて貰おうと近寄ったら、私が泣いている場面を目にしてしまったそうなのだ。
「それを見たら勇気が萎んでいった。君には靖しかいないんだな…と改めて認識させられたって言うかさ」
今朝も私に会うまでは心臓が鳴って仕方なかった…と笑い、それには困ったような笑みを返した。
「…あ、でも、一つだけ言っとくけど、同じ会社に就職したのは偶然だからね。
俺は大学が地方で支社で採用をされたんだ。それでずっといろんな支社に配属されてて、年明けに本社勤務を言い渡された。
そこに君がいると聞いたのも偶然で、教えてくれたのは石川なんだ」
年末にあったミニ同窓会で天音と会ったらしく、その時にユズと同じ会社じゃん!と言われたそうだ。