ひょっとして…から始まる恋は
先に松下さんが動きだして、その様子を見守るしか出来なくなる。
彼女はさっきの様な態度は取らずに、もう帰るの?と久保田君に聞いていた。
「ええ。話は終わりましたから」
キッパリと話す態度には好感が持てた。
仕事とプライベートを分けている様に見えて、流石だな…と見惚れた。
「それじゃ送ろうかな」
松下さんがそう言うと、三波さんが美穂、と呼び止める。何よ、と振り返る彼女に首を横に振り、私に向き直って「柚季ちゃんが行って」と言った。
「え…私?」
驚いて目を見張ると三波さんは笑みを浮かべて、ええ…と言い渡す。
松下さんはそれを聞いて納得のいかない表情に変わり、別に私でもいいじゃん、と言い返した。
「駄目よ。彼は柚季ちゃんが連れて来たのよ。送るのは彼女に決まってるでしょ」
筆頭秘書の権限を振りかざす三波さんは、もう一度宜しくと言ってくる。
「は…はい」
睨む松下さんの視線は怖いけれど、そこまで頼まれると断りようもなく立ち上がった。
彼女はさっきの様な態度は取らずに、もう帰るの?と久保田君に聞いていた。
「ええ。話は終わりましたから」
キッパリと話す態度には好感が持てた。
仕事とプライベートを分けている様に見えて、流石だな…と見惚れた。
「それじゃ送ろうかな」
松下さんがそう言うと、三波さんが美穂、と呼び止める。何よ、と振り返る彼女に首を横に振り、私に向き直って「柚季ちゃんが行って」と言った。
「え…私?」
驚いて目を見張ると三波さんは笑みを浮かべて、ええ…と言い渡す。
松下さんはそれを聞いて納得のいかない表情に変わり、別に私でもいいじゃん、と言い返した。
「駄目よ。彼は柚季ちゃんが連れて来たのよ。送るのは彼女に決まってるでしょ」
筆頭秘書の権限を振りかざす三波さんは、もう一度宜しくと言ってくる。
「は…はい」
睨む松下さんの視線は怖いけれど、そこまで頼まれると断りようもなく立ち上がった。