ひょっとして…から始まる恋は
無言でいる私を見て、聞かされていないと判断した三波さんは仕方ないか……と呟く。
こっちはそれを聞いて益々意味が分からず、視線だけを彼女に預けた。
「……美穂ね、前に付き合ってた男性から酷く裏切られたことがあって」
三波さんはそう言うと小さな溜息を吐き出す。
その時の彼女の荒れ方も半端なかった…と振り返り、何となく想像が出来そうだな…と頭の中で思い浮かべた。
「相手は年上の人だったの。美穂は彼と結婚するつもりでいたのに、相手は浮気を繰り返してばかりいてね」
一度や二度なら我慢もしようと松下さんは思ったらしい。
でも、三度目ともなると堪えきれず、どうして浮気を繰り返すの!?と問い詰めた。
『そりゃお前が女に見えないからだろ』
グサッとナイフの様に突き刺さる一言にぶち切れた松下さんは、彼を思いきりぶん殴って別れた。
それ以来、年上の人と付き合うのは諦め、年下ばかりを見るようになったんだとか。
「年下の子から頼りにされるのが嬉しかったのね。美穂がどんなに厚かましく擦り寄っても、大概は年上だと断りにくいから相手もしてくれるでしょ」
こっちはそれを聞いて益々意味が分からず、視線だけを彼女に預けた。
「……美穂ね、前に付き合ってた男性から酷く裏切られたことがあって」
三波さんはそう言うと小さな溜息を吐き出す。
その時の彼女の荒れ方も半端なかった…と振り返り、何となく想像が出来そうだな…と頭の中で思い浮かべた。
「相手は年上の人だったの。美穂は彼と結婚するつもりでいたのに、相手は浮気を繰り返してばかりいてね」
一度や二度なら我慢もしようと松下さんは思ったらしい。
でも、三度目ともなると堪えきれず、どうして浮気を繰り返すの!?と問い詰めた。
『そりゃお前が女に見えないからだろ』
グサッとナイフの様に突き刺さる一言にぶち切れた松下さんは、彼を思いきりぶん殴って別れた。
それ以来、年上の人と付き合うのは諦め、年下ばかりを見るようになったんだとか。
「年下の子から頼りにされるのが嬉しかったのね。美穂がどんなに厚かましく擦り寄っても、大概は年上だと断りにくいから相手もしてくれるでしょ」