ひょっとして…から始まる恋は
答え
自宅の最寄駅に着いて改札を出るとラインの着信音が鳴った。
誰からだろうと思いつつスマホを取り出して確認すると……
『お疲れ。もう帰った?』
文字を見て胸がトン…と鳴る。
何て返事をしようかと一瞬迷い、『今駅に着いたところ』と打ち返した。
『ホント!?じゃあ外で待ってる』
待ってるの文字にえっ?と小さく声を発する。
どうして?と頭の中で疑問が湧き出し、信じられない気持ちのままで駅舎の外へと向かった。
駅舎の外は蒸し暑い空気が立ち込めていた。
じっとりと汗ばんできそうな湿気を感じて空を見上げると、雨雲がかなり広がっている。
私と同じように駅舎から出てくる人達も空を見上げ、降りだしそうね…と声を掛け合っていた。
そんな人達に紛れながらキョロキョロと辺りを見回す。
何処にラインの相手がいるか分からず、左右を確認していたら__
「保科さん!」
張りのある声に呼ばれてドキッと心臓が脈打つ。
目線を前に向け直すと久保田君がTシャツとハーフパンツ姿で走ってくるのが見え、パチパチと瞬きを繰り返した。
(久保田君…)
誰からだろうと思いつつスマホを取り出して確認すると……
『お疲れ。もう帰った?』
文字を見て胸がトン…と鳴る。
何て返事をしようかと一瞬迷い、『今駅に着いたところ』と打ち返した。
『ホント!?じゃあ外で待ってる』
待ってるの文字にえっ?と小さく声を発する。
どうして?と頭の中で疑問が湧き出し、信じられない気持ちのままで駅舎の外へと向かった。
駅舎の外は蒸し暑い空気が立ち込めていた。
じっとりと汗ばんできそうな湿気を感じて空を見上げると、雨雲がかなり広がっている。
私と同じように駅舎から出てくる人達も空を見上げ、降りだしそうね…と声を掛け合っていた。
そんな人達に紛れながらキョロキョロと辺りを見回す。
何処にラインの相手がいるか分からず、左右を確認していたら__
「保科さん!」
張りのある声に呼ばれてドキッと心臓が脈打つ。
目線を前に向け直すと久保田君がTシャツとハーフパンツ姿で走ってくるのが見え、パチパチと瞬きを繰り返した。
(久保田君…)