ひょっとして…から始まる恋は
「藤田君のおかずが減るからいいよ」
そう言うが、彼はいいよと言って皿に置く。
私はジロリと睨む松下さんの視線も怖くて、困惑気味にありがとう…と返事をした。
食べながらペチャクチャと話す松下さんの声を聞きながら早々に食べ終えてしまい、もう逃げたいな…と考えた。
久し振りに藤田君に会えたのは良かったけれど、向かい側に座る彼を見ているだけで、不要にも胸が鳴ってくるから困る。
彼の白い肌を見ているだけで、胸がきゅん…と狭まってきてしまう。
高校時代には目も行かなかった手首の骨や喉仏にも視線が向かい、どうしても彼が大人になったな…と思えて照れくさい。
彼の指はもっと細いのかと思っていたけれど、それなりに節が太くて、薄いけど体毛が見えたりすると、それだけでもう男性だと意識してしまって恥ずかしい。
だからと言ってずっと眺めたりも出来ないから視線を逸らせ、これまで考えないようにしていたことについて考えてみた。
(藤田君には彼女がいるのかな……)
いるよね。と思い直し、当たり前でしょ…と自分に言い聞かす。
そう言うが、彼はいいよと言って皿に置く。
私はジロリと睨む松下さんの視線も怖くて、困惑気味にありがとう…と返事をした。
食べながらペチャクチャと話す松下さんの声を聞きながら早々に食べ終えてしまい、もう逃げたいな…と考えた。
久し振りに藤田君に会えたのは良かったけれど、向かい側に座る彼を見ているだけで、不要にも胸が鳴ってくるから困る。
彼の白い肌を見ているだけで、胸がきゅん…と狭まってきてしまう。
高校時代には目も行かなかった手首の骨や喉仏にも視線が向かい、どうしても彼が大人になったな…と思えて照れくさい。
彼の指はもっと細いのかと思っていたけれど、それなりに節が太くて、薄いけど体毛が見えたりすると、それだけでもう男性だと意識してしまって恥ずかしい。
だからと言ってずっと眺めたりも出来ないから視線を逸らせ、これまで考えないようにしていたことについて考えてみた。
(藤田君には彼女がいるのかな……)
いるよね。と思い直し、当たり前でしょ…と自分に言い聞かす。