ひょっとして…から始まる恋は
『それに、どうして彼がお兄さんの元カノと婚約するのよ』
天音の疑問にそうだと思って見つめ直す。
もしも、何かトラブルがあって、彼のお兄さんと彼女が別れたんだとしても、それでどうして弟と付き合うの?
『それは知らないけど』
『ひょっとすると、彼女が二股掛けてたのかもね』
『二股!?もしもそうだとしたら魔性の女だよ?』
プリンスには似合わないという文字に頷いてしまう。
そんな人と結婚したって上手くいくわけがない。
『幾ら何でも魔性はナシでしょ』
『あり得ん』
案外、やっちゃんが略奪したんじゃない?と笑い飛ばしてきて、結局話題はそれきりになった。
スッキリしないまま翌日を迎え、もしも藤田君に会うことがあればフィアンセについて聞いてみようかと思っていたが、外来と医局は離れていて、なかなかそういうチャンスには恵まれない。
そもそも恵まれたとしても私にその疑問をぶつける勇気があるだろうか。
見ているだけでいいと思う相手のプライベートにしゃりしゃり込んで嫌われたりはしないだろうか。
天音の疑問にそうだと思って見つめ直す。
もしも、何かトラブルがあって、彼のお兄さんと彼女が別れたんだとしても、それでどうして弟と付き合うの?
『それは知らないけど』
『ひょっとすると、彼女が二股掛けてたのかもね』
『二股!?もしもそうだとしたら魔性の女だよ?』
プリンスには似合わないという文字に頷いてしまう。
そんな人と結婚したって上手くいくわけがない。
『幾ら何でも魔性はナシでしょ』
『あり得ん』
案外、やっちゃんが略奪したんじゃない?と笑い飛ばしてきて、結局話題はそれきりになった。
スッキリしないまま翌日を迎え、もしも藤田君に会うことがあればフィアンセについて聞いてみようかと思っていたが、外来と医局は離れていて、なかなかそういうチャンスには恵まれない。
そもそも恵まれたとしても私にその疑問をぶつける勇気があるだろうか。
見ているだけでいいと思う相手のプライベートにしゃりしゃり込んで嫌われたりはしないだろうか。