花に美少年
帰る場所がないって、本当に最悪。
一人溜息を吐いて、駅前のファミレスを目指した。
「え?空いてますか?はい、一人で大丈夫です。たぶん、1時間以内にはチェックイン出来ると思います。はい、安達芽衣子です。はい。お願いします」
ファミレスで携帯片手にご飯を食べながら、なんとかビジネスホテルを見つけた。
予算を上げればもっと早く見つかったのだろうけれど、今は贅沢出来ないから、なるべく安く収まる所で、尚且つ通勤しやすい所で探したから時間がかかった。
でも良かった。
ファミレスを出ると、駅のコインロッカーに預けてあったスーツケースを取り出して、改札に向かった。
だけどついていないときは、とことんついていないらしい。
電車を待つホームで何となく開いたSNSで、元カレの結婚報告の記事を見つけた。しかもあの部屋で撮ったことがわかる、彼女とのツーショット写真付きだった。
うっかり見てしまったことで嫌な気持ちを思い出したのはもちろんだけれど、誰とどこで繋がるかわからない場所で結婚報告をされたせいで、私が捨てられた事実まで知れ渡ることに気づいて泣きたくなった。
一人溜息を吐いて、駅前のファミレスを目指した。
「え?空いてますか?はい、一人で大丈夫です。たぶん、1時間以内にはチェックイン出来ると思います。はい、安達芽衣子です。はい。お願いします」
ファミレスで携帯片手にご飯を食べながら、なんとかビジネスホテルを見つけた。
予算を上げればもっと早く見つかったのだろうけれど、今は贅沢出来ないから、なるべく安く収まる所で、尚且つ通勤しやすい所で探したから時間がかかった。
でも良かった。
ファミレスを出ると、駅のコインロッカーに預けてあったスーツケースを取り出して、改札に向かった。
だけどついていないときは、とことんついていないらしい。
電車を待つホームで何となく開いたSNSで、元カレの結婚報告の記事を見つけた。しかもあの部屋で撮ったことがわかる、彼女とのツーショット写真付きだった。
うっかり見てしまったことで嫌な気持ちを思い出したのはもちろんだけれど、誰とどこで繋がるかわからない場所で結婚報告をされたせいで、私が捨てられた事実まで知れ渡ることに気づいて泣きたくなった。