花に美少年
「え?俺、まだ高校生だよ?」
湊結児は悪びれることなく、いつも通りの甘いマスクで首を傾げて、とんでもない真実を告げたのだ。
「めいちゃん?大丈夫?」
いつだって、厄介なことほど突然起きる。
「どうしよう・・・捕まるかも」
「え?って、めいちゃん!?」
眩暈がしそうな状況に、腰が抜けたようにその場で落ちそうになった私の腕を、この部屋の主である男子高校生が掴んだ。
そう、どっからどう見ても男子高校生だ。
これはやっぱり、夢だろうか。
夢であってください。