16年間、一緒にいてくれた君へ。~人生の最後はやっぱり君と過ごしたい。~
2時間後.......
「「おじゃましまーす。」」
「和真、桃花いらっしゃい!」
「あれ、有哩は?」
桃花が不思議そうな顔で聞く。
「さっき起きて、シャワー浴びてくるって...」
苦笑して言うとちょうど有哩が洗面所から出てきた。
「あっ、2人ともいらっしゃい。」
「よっ!有哩まだ髪濡れてるぞ。」
和真が苦笑する。
桃花が有哩の髪を触りながら
「乾かさないと風邪ひくよ。」
と言うと有哩の顔が少し赤くなった気がした…
気のせいかな...?
「洗面所にドライヤーなかったから...
どうせ有紗の部屋だろ...」
「あははは...ごめーん...」
確かに私の部屋にある...
「使わして貰うからなー」
そう言って有哩は階段を上がって行った 。
うん。やっぱり気のせいだ。