16年間、一緒にいてくれた君へ。~人生の最後はやっぱり君と過ごしたい。~
有哩side


何なんだよ...
桃花の奴...
距離が近いんだよ... 不覚にも顔、赤くなったし…
しかもその顔を有紗にガン見されたし...
でも、有紗は鈍感だから気づかないか。
俺が桃花を好きってことには...

あんなに分かりやすい和真の気持ちにも気づかないくらい鈍いしな...




コンコン

ん?誰だ?

「はーい。」

「桃花だけど、入るよ?」

動揺を悟られないようになるべく普通に返事する。

「うん。」

「どうした?」

「んー...あまりにも和真と有紗がイチャイチャするから居づらくなってさ...」

そう言って苦笑する桃花を不覚にも可愛いと思ってしまう...

「なるほどな...
あいつらももう付き合えばいいのにな。」

「うん、そうだね。」

「「.....」」

やっば...沈黙...なんか気まずい...


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