16年間、一緒にいてくれた君へ。~人生の最後はやっぱり君と過ごしたい。~
「あっ...まだ、髪乾かしてないでしょ?」

先に桃花が沈黙を破った。

「う、うん。」

「乾かしてあげようか?」

「え?.....いいよ、別に自分でやれる。」

「遠慮しないでよ。ほら座って!」


そう言って桃花は俺を無理やり椅子に座らせて、ドライヤーを手に取って、俺の後に回って髪を乾かし始める。

ほんと、勝手な奴...

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