16年間、一緒にいてくれた君へ。~人生の最後はやっぱり君と過ごしたい。~
和真のお母さんのハルさんは目を赤くして泣いていて、和真のお父さんのシンさんはいつものような明るい笑顔はなく、とても暗い顔をしていた。
「ハルさん、シンさん...
和真は?...」
有哩は震える手を握りしめながら聞く。
「道端で倒れて、救急車で運ばれた。
さっき、医者が説明しに来たよ...」
泣いていて答えられないハルさんの肩を抱きながらシンさんが話した。
「それで...お医者さんは何て?...」
震える声で聞く。
「脳に腫瘍があるって...
腫瘍がある場所が悪いらしくて、手術で治る確率は15%らしい...」
手が、脳が、足が、全身が震える...
崩れ落ちそうになる私を有哩が支える。
「ハルさん、シンさん...
和真は?...」
有哩は震える手を握りしめながら聞く。
「道端で倒れて、救急車で運ばれた。
さっき、医者が説明しに来たよ...」
泣いていて答えられないハルさんの肩を抱きながらシンさんが話した。
「それで...お医者さんは何て?...」
震える声で聞く。
「脳に腫瘍があるって...
腫瘍がある場所が悪いらしくて、手術で治る確率は15%らしい...」
手が、脳が、足が、全身が震える...
崩れ落ちそうになる私を有哩が支える。