16年間、一緒にいてくれた君へ。~人生の最後はやっぱり君と過ごしたい。~
「有紗!!」
飛び出していった私を有哩が追いかけてくる。
涙がこぼれて、止まらない。
今日は泣いてばかりだなー…
「はぁ...
泣きすぎ。」
そう言って有哩は乱暴に服の袖で私の涙を拭う。
「とりあえず病室戻るぞ。」
「イヤ。」
「1回、冷静になれ!
ちゃんと話し合うぞ!」
私は有哩に強引に引っ張られながら病室の前まで戻ってきた。