16年間、一緒にいてくれた君へ。~人生の最後はやっぱり君と過ごしたい。~
部屋の中から桃花と和真の話し声が聞こえてくる。

「本当はただの幼馴染なんて思ってないんでしょ?」

「うるさい。」

うーん...入るタイミングが...

それは有哩も同じみたいで黙ったまま、立ち止まっている。

「何であんな事言ったの?」

「.......
だって...アイツらの''大切な人"じゃないと寿命貰えないんだろ?」

「.....
"大切な人"じゃなくなろうとしてるの?...」

「そこまでしないとアイツらは絶対諦めないだろうからな...」

「まあ.....そうだね.....」

「アイツらには俺のためなんかに人生無駄にして欲しくない...
俺の事が嫌いになったとしても生きてて欲しいんだ。」

「.....」

桃花は静かに泣いていた。

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