消える世界で、僕は何度でも君に会いにいく。
告白、涙に暮れる日
* *
放課後。
通りがかった先生の手伝いに駆り出されて、学校を出たのがついさっき。
駅に着いた頃には、陽はすっかり落ちかけていたけど、遠くの空にはまだ橙色がうっすら窺える。
疲れたな…。
ホームで電車を待つ間、軽く体をひねってみると、こり固まっているのが分かる。
座りっぱなしの作業だったから、そのせいかもしれない。
ベンチに腰掛けて、今日あった出来事を思い出す。
というのも、これは暇な時や待ち時間なんかに自然と行う、癖みたいなものだ。
おかげで細かいことにはよく気付くようになったし、「こんなことがあったな」と改めて考えるのも暇つぶしになる。
一種の娯楽という認識もあるから、それほど退屈には感じない。
印象深いのは、やっぱり朝のやり取りだろうか。
諦める、諦めない以前に僕は見直さないといけない点がありそうだ。