消える世界で、僕は何度でも君に会いにいく。
実感して、若干泣きたくなってきた。
と、彼女に倣ってか、口調が砕けていることに気付く。
「私の学校知ってるの?あ、そっか。この制服って結構目立つもんね」
「あ、はい。そうなんです」
口調を改めた僕に、彼女は不思議そうな顔をする。
「どうして敬語?高校生だよね。ええっと、制服……着てるから、同じくらいの歳だよね」
言いながら、確認するようにまた制服に目を向けてきたけど。
どこを見ているのか、まるで目測でもしているように、上から下、右から左と視線を動かしている。
み、見過ぎじゃないか……?
ドギマギしながら受け答えする。
「あ、えと……高校2年、17歳……です」
「あ、同い年!だったら、ね?敬語は無しね!」
「え、あ……う、うん」
「そうそう!
あ、ねえねえ。貴方、何くん?」