消える世界で、僕は何度でも君に会いにいく。
肯定はされず、否定もしてもらえなかった。
僕は、返事すらもらうことが出来なかったのだ。
あの時、あの瞬間で。
嘘でも「友達として」だと言ったことは幸いした。
そうでなければ、きっと……
もう二度と、顔を合わせることは出来なくなっていた。
そう、彼女を見て悟ってしまったのだ。
それを思えば、少しくらい安堵してもいいはずなのに。
……どうして。
ちっとも嬉しくない。
むしろ、胸が張り裂けそうなほど苦しくて。
ただ目で追うことしかできなかった毎日よりも、ずっと辛いことだった。
だって、これは。
この関係は……
絶対に、この先も進展することはないと、そう暗示されてしまったからだ。
根拠はない。
けど、なぜだか確信を持ってしまったのだ。