消える世界で、僕は何度でも君に会いにいく。
友達、勇気を持って
* *
翌朝。
「マジで!?え、ちょっ……どーいうことだよ詳しく聞かせろ!!」
喧騒で溢れ返った教室で、負けじと声を張り上げる哲に苦笑いした。
相談……の、つもりで半ば端折って話したけども。
やっぱり失敗だったな。
早くも後悔する。
彼女と偶然知り合って、勢いで告白してしまったことは話した。
けど、泣くほど抱えたあの、言い知れないドロドロとした感情については一切触れていない。
一応友達だし、話半分程度に言っても構わなかったかもしれない。
僕には考えつかないアドバイスももしかしたら、もらえたかもしれない。
だけど、個人的に言い出しづらかった。
どうしてだろうか。
その理由が自分でもよく分かっていなくて。
「……」
無言で考え込む僕に、聖司が声をかけてきた。