消える世界で、僕は何度でも君に会いにいく。
それは、好意を向けられている相手に対する冗談じゃない。
自覚があるのか無いのか。
いや、まあ意識して言ったわけじゃないことは分かっているけども。
僕の遊び心に軽く乗ってくれただけだ、他意はない。
それとも、今では本当に、すっかり友達感覚なのだろうか。
関係でいえば間違っていないけども。
ここは笑うところだろう。
それでも気にせずにはいられない。
「あ、はは…」
とりあえず笑ってみるも、複雑な表情が顔に出ていたのか。
畑中さんはハッとした顔になる。
「ご、ごめんね!不謹慎だったよね…っ」
「いや、いい、いいよ。謝らなくていいから!」
シュンと肩を落とす彼女に慌てて言う。
大げさに手を振って、大丈夫だと動作で示して見せた。
「これからは気をつけるね!」
「……」
ええ、と……