気まぐれ王子の溺愛
「ごちそうサマ」
悪びれる様子もなく
そう言って私をはなした一条。
「ユキ、まじなにやってんだよ」
その後ろで、若干苦笑いの神川なんて
目に入らないくらい放心状態の私。
「ん?授業でてくれってゆうんだから見返りくらいもらわないとね?」
「は?まじでどうしたユキ」
「あ、でもジュンペーはだめだから」
「いや、しねーけどよ」
そんな会話が聞こえつつも
放心状態の私はペタンと
その場に座り込む。