気まぐれ王子の溺愛
「もっとすごいこと、してあげようか?」
そう言って、頬に触れていた手を
スッと下ろし鎖骨あたりに触れた瞬間。
私の優等生スマイルは崩壊した。
「ちょっとアンタ、なにしてくれてんの!?」
一条の手をパシッと払って一喝。
目の前の男たちはキョトンとしている。
「アンタ今なにしたか分かってる?分かってないわよね?この私に、誰の許可をもらって触れたわけ!?」
「「…………」」
「そもそもねぇ!アンタたちが授業になんて出なくても私は困んないの!!分かるかな?あのクソ頼りない担任に頼まれたから仕方なくここに来て、仕方なくアンタたちと話してんの!!!!」
この時の私は、完全に頭に血が上っていた。