気まぐれ王子の溺愛






「もっとすごいこと、してあげようか?」





そう言って、頬に触れていた手を
スッと下ろし鎖骨あたりに触れた瞬間。




私の優等生スマイルは崩壊した。





「ちょっとアンタ、なにしてくれてんの!?」




一条の手をパシッと払って一喝。


目の前の男たちはキョトンとしている。




「アンタ今なにしたか分かってる?分かってないわよね?この私に、誰の許可をもらって触れたわけ!?」

「「…………」」

「そもそもねぇ!アンタたちが授業になんて出なくても私は困んないの!!分かるかな?あのクソ頼りない担任に頼まれたから仕方なくここに来て、仕方なくアンタたちと話してんの!!!!」






この時の私は、完全に頭に血が上っていた。






< 16 / 70 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop