気まぐれ王子の溺愛
ぶっちゃけ、私はモテる。
なんてったって私だし。
スタイルは当たり前に良いし、
顔だって生まれながらにして
その辺の芸能人に負けないくらい美しい。
成績はもちろん常に学年上位で
それを鼻にかけることなく
日々謙虚に生きている。
「ユズちゃん、こっちも教えて」
「うんっ!これは…ここをこれに代入して…」
「はぁ〜〜なるほど!すごい分かりやすい!!」
パァアっと効果音が出そうなくらいの
明るい笑顔を見せるクラスメイトに
私も満面の笑みをかえす。
「そう?良かった」
お前とは出来が違うからな。
そう、心の中で呟きながら。