気まぐれ王子の溺愛
「なぁ、今日ちょっと味付け薄くね?」
「は?文句言うなら自分で作ったら?あ!ユウヒ!食べ終わったんならお皿くらい下げて!」
「アサヒがやるって〜」
「言ってねぇ!ふざけんな!!!」
両親は共働きで私たちが小さい頃から
ほとんど家にはいない。
「うるさいっ!!!!!」
壊滅的に生活能力がない我が家の男たち。
自分たちだけでは
ご飯を食べることもままならない。
だから、家事全般はもっぱら
私の担当なのだ。
「なんか今日いつにも増して機嫌悪くね?」
そんなことをコソコソ話す3人は
もちろん無視した。