気まぐれ王子の溺愛
次の日、学校へ向かう足取りは重かった。
もしかしたら、私の本性が
学校中に知れ渡っているかもしれない。
今まで積み上げてきたものが…
「ユズちゃん、おはよ〜!」
「咲坂さん今日も綺麗〜」
「朝から見れてラッキー」
しかし、私の心配をよそに
学校近くになると普通に挨拶はされるし
賞賛も通常通り飛び交った。
「咲坂!やっぱりさすがだなぁ!!本当にありがとう!!!!!」
そして、学校に着くなり
あのヘボ担任が意気揚々としながら
私にそんな事を言った。