気まぐれ王子の溺愛
そして両腕が自由になった一条は
これでもかと私を締め付けてくる。
「ごしゅーしょー様」
ケータイを華麗にキャッチした神川は
そんなことを呟いてベンチの方へ。
「あっ、ちょ!ケータイ!てか!苦しい!!!!はなして!!!!」
「ユズちゃんやわらか〜〜かわい〜〜」
「可愛いのなんて知ってるっつーの!!!はなせ!!!!!!」
ギャーギャー言っても
一条は私を抱きしめたままだし
神川は一条のケータイを
なんでかピコピコいじってるし…