気まぐれ王子の溺愛





だけど微動だにしないふたり。


それどころか私に見向きもせず
なにやら談笑している。





「………??」





まぁいいや、さっさと消そう。





「あ、」





そこで一条が思い出したように声を上げる。





「な、なに?」

「さっきの動画、消してもいいけど俺のパソコンに送っちゃったから意味ないよ」







ヘラっと笑いながら言う一条に
殺意が芽生えた。





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