気まぐれ王子の溺愛
「はーっ、ククッ、いいじゃねぇかオモチャ。じゃあ俺もオモチャにしてやるよ」
「いいでしょ?優等生のユズちゃん?」
「………」
てゆうか、私に選択権ないよね。
あるの?ないよね?
「良かったなぁユズ、パシリからオモチャに昇格だ」
それって果たして昇格なの?
その夜、私はオモチャを辞書で引いてみた。
【おもちゃー玩具】
・子供が手に持って遊べるように作ってあるもの。がんぐ。
・慰みのためにもてあそばれる人や物。
慰みのために…
静かに辞書を閉じて私は
眠りについた。