気まぐれ王子の溺愛






「あ〜ダメダメ、逃げないで〜〜」





そんな事を言いながら
私のお腹に回っている腕を
ギュッと強める一条。




そう、今の態勢。




一条の足の間に私が座って
片方の手は私のお腹、
そしてもう片方の手で器用にパンを持ち
むしゃむしゃと食べているのだ。




最初こそ抵抗した。




もちろん抵抗した。
かなり暴言も吐いた。





だけど、私は結局弱みを握られているわけで







今となっては慣れてしまった。





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