気まぐれ王子の溺愛






ベンチに座っていた一条の上に
跨るように座っている私。





「ちょ!ほんっと、いい加減にっ」




離れようにも今度はガッチリと
両手首を掴まれていて動けない。



なんて体勢!なんて体勢なの!!!!





「…っ!一条っ!!」




そしていつの間にか
腰と背中に回っている手。



意外にも力が強くて
そのまま抱きしめられている形になる。






死ぬ、本当に。



私の心臓、とまるかもしれない。





< 47 / 70 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop