気まぐれ王子の溺愛







ーーーーパァアアンッ





小気味良い音が響いた。




「………オイオイ」




後ろから神川の声が聞こえたけど


そんなものに構う余裕がないほど
私は怒りで震えていた。




「ちょっとアンタ!!ほんっっっとーに何してくれてんの!?私言ったわよね?そういうことすんなって!!!!いい加減にしなさいよ!!!!」




両手で一条の胸ぐらを掴み
グラグラと揺らしながら吐き捨てる。





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