気まぐれ王子の溺愛






ちっ、面倒なこと押し付けやがって。





「あ、咲坂さん。先生なんだったの?」

「う〜ん、一条君と神川君に授業に出るように言って欲しいって」

「え、あのふたりに!?!?」





そしてクラスメイトたちは
次から次へと危険だなんだと
物騒なことを口にする。





「大丈夫だよ。一条君も神川君もクラスメイトだし、話をするだけだから」





安定の優等生スマイルを見せれば
ふたりの悪口から一変。


クラスメイトたちの話題は
私への賞賛に変わる。





「もぉ〜咲坂さんいい子すぎ」

「咲坂さんまじ天使っ!」

「でも心配だなぁ。危なくなったら逃げるんだよ?」





そこまで言うならお前らが代われよ。





< 6 / 70 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop