気まぐれ王子の溺愛
ちっ、面倒なこと押し付けやがって。
「あ、咲坂さん。先生なんだったの?」
「う〜ん、一条君と神川君に授業に出るように言って欲しいって」
「え、あのふたりに!?!?」
そしてクラスメイトたちは
次から次へと危険だなんだと
物騒なことを口にする。
「大丈夫だよ。一条君も神川君もクラスメイトだし、話をするだけだから」
安定の優等生スマイルを見せれば
ふたりの悪口から一変。
クラスメイトたちの話題は
私への賞賛に変わる。
「もぉ〜咲坂さんいい子すぎ」
「咲坂さんまじ天使っ!」
「でも心配だなぁ。危なくなったら逃げるんだよ?」
そこまで言うならお前らが代われよ。