気まぐれ王子の溺愛








「ねぇ、ユズちゃん。俺のモノになる?」




自信満々に笑う目の前の男。


やっぱりどこからどうみても
整い過ぎたその顔は、
意思とは反対に私の体温を上げた。





「っ!ならない!私はものじゃない!!!」

「ハハッ、だよね。そうこなくっちゃ」

「なんで笑ってんの!?」





さっきから、何がそんなにおかしいの!?


楽しそうに上機嫌に笑うその姿は
普段とは随分印象がちがう。






< 60 / 70 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop