気まぐれ王子の溺愛








「なぁ、つかそろそろ帰らね?」





いきなり真後ろから聞こえたその声は
もちろん神川のものだ。





「帰らね?、って…」

「てめぇが寝てる間にもう17時なんだよ」

「…へ」





呆れたように立ち上がった神川と
ニコニコしたまま私の手を離した一条。




…ごじ、ご、じ、ご………





「はぁ!?!?!?」





私が叫んだのは言うまでもない。





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