気まぐれ王子の溺愛






「ほら、俺のこともユキトって呼んでごらん?」




耳元で囁かれるセクシーボイス。




「は!何!マジで!いきなり何!」




落ち着くことを知らない心拍数。


こんな顔でそんな事言われたら
世の女はみんな失神するんじゃないの?



私はしないけどね!




「ほら、はやく」

「は、嫌」

「なんで」




私の耳近くにある一条の顔を
少し押して距離を取る。



なに、コイツ一体なにを
企んでるわけ?




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