初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
合宿は学校で行われる。
吹奏楽部は楽器の運搬があるからどうしても学校から離れる事は出来ない。
それにコンクール目前になった夏休みの合宿はかなり重要。
朝から随分といい天気で、2泊3日の荷物を詰め込んだカバンを手に音楽室に集まっていた。
合宿といっても制服もしくはジャージ着用。なんと私服は禁止。
確かに。遊びに来てるわけじゃないから理由はわかる。けど、いくら室内とはいえ今時クーラーもない部屋で何時間も楽器を吹き続けるのはかなり辛い。
文句を言いつつユキとしゃべっていると、例のあの女の先輩が入ってきた。
どう見ても化粧してるし、スカート規定より短いし。なるべく目線の合わないようにして「おはようございます」と感情のこもってない挨拶をした。
その人はチラリと一瞥すると、何事もなかったかのように私の前をそのまま素通りした。
そう、まるで私の事、見えてないみたいに。
楽しい合宿のはずなのに。たったこれだけの事でその気持ちもしぼんでしまう。
そんなのを振り払うように次に入ってきた先輩に元気に挨拶をした。
「おはようございまーす」
あの先輩がそれを不快に思おうと、私の気持ちを私の合宿のモチベを保つ方が大事。だから私はニッコリと微笑んで挨拶を続けた。
吹奏楽部は楽器の運搬があるからどうしても学校から離れる事は出来ない。
それにコンクール目前になった夏休みの合宿はかなり重要。
朝から随分といい天気で、2泊3日の荷物を詰め込んだカバンを手に音楽室に集まっていた。
合宿といっても制服もしくはジャージ着用。なんと私服は禁止。
確かに。遊びに来てるわけじゃないから理由はわかる。けど、いくら室内とはいえ今時クーラーもない部屋で何時間も楽器を吹き続けるのはかなり辛い。
文句を言いつつユキとしゃべっていると、例のあの女の先輩が入ってきた。
どう見ても化粧してるし、スカート規定より短いし。なるべく目線の合わないようにして「おはようございます」と感情のこもってない挨拶をした。
その人はチラリと一瞥すると、何事もなかったかのように私の前をそのまま素通りした。
そう、まるで私の事、見えてないみたいに。
楽しい合宿のはずなのに。たったこれだけの事でその気持ちもしぼんでしまう。
そんなのを振り払うように次に入ってきた先輩に元気に挨拶をした。
「おはようございまーす」
あの先輩がそれを不快に思おうと、私の気持ちを私の合宿のモチベを保つ方が大事。だから私はニッコリと微笑んで挨拶を続けた。