初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
先輩が私を思ってくれる気持ちは十分伝わってきた。
だからそれに対して了承のつもりで「はい」と答えた。
けれどそれに驚いた顔をした先輩は
「え?クルミ、今の話し聞いてた?」
そしてもう一度頷く。
「で?その答えがそれ?」
「いえ、」
だって先輩の言った言葉に返事を求められてなかった。
だけど、こんなのはひねくれた考え。
まだ好きかどうか本当の所はわからない。
けれど、この手を離したくないと思う。
それは本気じゃないってノリちゃんには怒られるかもしれないけど、それでも今はこれが今の私の出した答え。
ますますわからないといった顔の先輩の手を握り返す。
察しの良い先輩もさすがにこれじゃわからないか。
「その話の続き、聞いてもいいですか?」
その言葉にハッとしてやられたなって顔をする先輩。
今度はわかってくれたみたい?
「付き合ってくれる?」
「はい、よろこんで」
「クルミ、それどっかの居酒屋みたいだけど?」
「ふふ、そうですね。」
そして見合って笑いあった後、又歩き出す。
この信号を超えればもうすぐ目的の宝飾店。
右手からじんわりと温かい気持ちが胸に広がる。
こんな穏やかな気持ちで始まるのも、いい。
だからそれに対して了承のつもりで「はい」と答えた。
けれどそれに驚いた顔をした先輩は
「え?クルミ、今の話し聞いてた?」
そしてもう一度頷く。
「で?その答えがそれ?」
「いえ、」
だって先輩の言った言葉に返事を求められてなかった。
だけど、こんなのはひねくれた考え。
まだ好きかどうか本当の所はわからない。
けれど、この手を離したくないと思う。
それは本気じゃないってノリちゃんには怒られるかもしれないけど、それでも今はこれが今の私の出した答え。
ますますわからないといった顔の先輩の手を握り返す。
察しの良い先輩もさすがにこれじゃわからないか。
「その話の続き、聞いてもいいですか?」
その言葉にハッとしてやられたなって顔をする先輩。
今度はわかってくれたみたい?
「付き合ってくれる?」
「はい、よろこんで」
「クルミ、それどっかの居酒屋みたいだけど?」
「ふふ、そうですね。」
そして見合って笑いあった後、又歩き出す。
この信号を超えればもうすぐ目的の宝飾店。
右手からじんわりと温かい気持ちが胸に広がる。
こんな穏やかな気持ちで始まるのも、いい。