初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
そう思ったら急に先輩に会いたくなって。
本当は声が聞きたかったけど、仕事だってわかってるからメールした。
【お仕事頑張ってくださいね】
これを見た先輩が何らかの反応をしてくれるとわかってのこと。
もちろんすぐに返事が来るなんて思ってはいない。
……だけど、左手に持ったそれを手放せないでいる。
すぐに返事は来ない。
頭ではわかってるのに。
自分のやってることは逆で。
私も先輩の事言えないや。
案外乙女だ。
「ふふ、先輩に感化されたかな。」
寂しかった気持ちが、こうして先輩の事を考えた今はじわっと心の中が温かくなっていくような気がして。
テーブルにスマホを置き立ち上がると、もう一度紅茶を淹れなおした。
そうだ。今日は小説を読もう。
気軽に読める携帯小説、のはずがいつの間にかそのページを開く事がなくなってた。一時期は毎日見てたのに。
久しぶりに開いたページにある本棚。そこからお気に入りの作家を探す。
「そっか、あれから二カ月もたってるから」
登録していたものはかなりページ数が進んでいた。
今のページまでおいつけるかもしれない。
紅茶を一口飲んでソファに体を預けてそれを読み始めた。
本当は声が聞きたかったけど、仕事だってわかってるからメールした。
【お仕事頑張ってくださいね】
これを見た先輩が何らかの反応をしてくれるとわかってのこと。
もちろんすぐに返事が来るなんて思ってはいない。
……だけど、左手に持ったそれを手放せないでいる。
すぐに返事は来ない。
頭ではわかってるのに。
自分のやってることは逆で。
私も先輩の事言えないや。
案外乙女だ。
「ふふ、先輩に感化されたかな。」
寂しかった気持ちが、こうして先輩の事を考えた今はじわっと心の中が温かくなっていくような気がして。
テーブルにスマホを置き立ち上がると、もう一度紅茶を淹れなおした。
そうだ。今日は小説を読もう。
気軽に読める携帯小説、のはずがいつの間にかそのページを開く事がなくなってた。一時期は毎日見てたのに。
久しぶりに開いたページにある本棚。そこからお気に入りの作家を探す。
「そっか、あれから二カ月もたってるから」
登録していたものはかなりページ数が進んでいた。
今のページまでおいつけるかもしれない。
紅茶を一口飲んでソファに体を預けてそれを読み始めた。