初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
会いたかった、そんな事言えなくて照れ隠しになんてことない風に言う。
「イタリアンと魚のおいしい居酒屋とネットで話題のハンバーグや。どれがいいですか?」
「なんか、すごい三択だな」
すぐにクシャッと破顔させて嬉しそうに本気で迷いだす。
「ちなみにハンバーグやは私は行った事ないです」
さすがに嘘は言えなくて。ネットで話題のって言うのは嘘じゃないけど、評価は分かれてるみたいだった。
ハンバーグにそんなに執着のない私は今まで行かずじまい。だけど男の人ってけっこうハンバーグ好きでしょ?
「は?なにそれ。」
「だって選択肢は多い方がいいかと思って」
「ま、な。でも、クルミの一番最初に思い浮かんだ所がいいな、俺は」
あ、また。
先輩はいつも私の考えが優先で。だから私は先輩のちょうどいいタイミングで先輩の心を癒してあげられてるどうかが気がかりで。かと言って、今日も仕事をしてきた先輩にこんな所でいつまでも居させるわけにもいかなくて。
「はい、じゃあイタリアンにしますね。ヴォジョレーまだ残ってるかな?」
「はは。クルミはやっぱ酒か」
「まれにみる当たり年なんですって。ここ最近、毎年聞いてますけどね」
そして先輩の手を取って「こっちですよ」と言って歩き出した。
そう、これ。私はこの温もりが欲しかったんだ。
「イタリアンと魚のおいしい居酒屋とネットで話題のハンバーグや。どれがいいですか?」
「なんか、すごい三択だな」
すぐにクシャッと破顔させて嬉しそうに本気で迷いだす。
「ちなみにハンバーグやは私は行った事ないです」
さすがに嘘は言えなくて。ネットで話題のって言うのは嘘じゃないけど、評価は分かれてるみたいだった。
ハンバーグにそんなに執着のない私は今まで行かずじまい。だけど男の人ってけっこうハンバーグ好きでしょ?
「は?なにそれ。」
「だって選択肢は多い方がいいかと思って」
「ま、な。でも、クルミの一番最初に思い浮かんだ所がいいな、俺は」
あ、また。
先輩はいつも私の考えが優先で。だから私は先輩のちょうどいいタイミングで先輩の心を癒してあげられてるどうかが気がかりで。かと言って、今日も仕事をしてきた先輩にこんな所でいつまでも居させるわけにもいかなくて。
「はい、じゃあイタリアンにしますね。ヴォジョレーまだ残ってるかな?」
「はは。クルミはやっぱ酒か」
「まれにみる当たり年なんですって。ここ最近、毎年聞いてますけどね」
そして先輩の手を取って「こっちですよ」と言って歩き出した。
そう、これ。私はこの温もりが欲しかったんだ。