初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
坂下くんに問われて、私が答えるべきなのかもしれないけど。それを言うのは……
躊躇してる私とは対照的なノリちゃんの明るい声が聞こえてくる。
「クルミね、外山先輩と付き合ってるの」
坂下くんの反応がみたいような、そうでないような複雑な心境。
そんな私の気持ちなんて知りもしない坂下くん。
「そう、」
その言葉で私はすべてを悟る。
坂下くんにとって、私とはそういう存在。
特に興味もないといった反応に、チクリと胸が痛んだ。
胸が痛むなんておかしい。だって私は先輩と付き合ってて、それは紛れもない事実なのに。
坂下くんはただの同級生。ただそれだけなのに。
坂下くんに会うとどうしてもあの時の想いが心に甦る。
今じゃない、過去の事なのに。
あの時の想いが今の気持ちみたいに心の中に感じる。
私もノリちゃんの事言えないな。
そしてそんな想いに蓋をして私は言う。
「今日もノリちゃんとクリスマスプレゼント何がいいかなって物色してたんだ。男の人って何あげたらいいかわかんなくて」
妙に饒舌になるこの口に、ほんとは蓋をしたいぐらいなのに
躊躇してる私とは対照的なノリちゃんの明るい声が聞こえてくる。
「クルミね、外山先輩と付き合ってるの」
坂下くんの反応がみたいような、そうでないような複雑な心境。
そんな私の気持ちなんて知りもしない坂下くん。
「そう、」
その言葉で私はすべてを悟る。
坂下くんにとって、私とはそういう存在。
特に興味もないといった反応に、チクリと胸が痛んだ。
胸が痛むなんておかしい。だって私は先輩と付き合ってて、それは紛れもない事実なのに。
坂下くんはただの同級生。ただそれだけなのに。
坂下くんに会うとどうしてもあの時の想いが心に甦る。
今じゃない、過去の事なのに。
あの時の想いが今の気持ちみたいに心の中に感じる。
私もノリちゃんの事言えないな。
そしてそんな想いに蓋をして私は言う。
「今日もノリちゃんとクリスマスプレゼント何がいいかなって物色してたんだ。男の人って何あげたらいいかわかんなくて」
妙に饒舌になるこの口に、ほんとは蓋をしたいぐらいなのに