初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
私の方法で先輩に伝えていくしかない。
ただその方法が先輩に通用するんだろうか?
「クルミは、昔も今も」
「はい」
「いつだって目が離せないよ」
「へ?」
男らしい私の事が?
でも、目が離せないというのなら。自分の気持ちを偽ることなく先輩と向き合っていきたい。
今まで出来ていなかった分も。
「そんな危なっかしいんですかね?私って」
「いや、全然」
そう言った先輩の顔は微笑んでる。
ますますわからないその言葉に、
「それじゃ……?」
「でも、俺が一番近くで見ていたいから」
やっぱり先輩は甘い。いつだってそんな言葉を言う。
それに私には、激甘だ。
「あぁもうっ、先輩ってほんっと乙女力高いですよね?」
「はは、」
顔をクシャッとさせて笑う先輩はあの頃とまるで変わらない。
それが先輩の魅力なんだろうと思ってた。あの頃の私はそれを理解出来たけど、決して好きになる事はなかった。
だけど、今はこの笑顔を崩したくないと思う。
それに切ない声はもう聞きたくない。
だから坂下くんとの事は言えなかった。
プライベートな事だし、それに色々と……言いづらかった。
ただその方法が先輩に通用するんだろうか?
「クルミは、昔も今も」
「はい」
「いつだって目が離せないよ」
「へ?」
男らしい私の事が?
でも、目が離せないというのなら。自分の気持ちを偽ることなく先輩と向き合っていきたい。
今まで出来ていなかった分も。
「そんな危なっかしいんですかね?私って」
「いや、全然」
そう言った先輩の顔は微笑んでる。
ますますわからないその言葉に、
「それじゃ……?」
「でも、俺が一番近くで見ていたいから」
やっぱり先輩は甘い。いつだってそんな言葉を言う。
それに私には、激甘だ。
「あぁもうっ、先輩ってほんっと乙女力高いですよね?」
「はは、」
顔をクシャッとさせて笑う先輩はあの頃とまるで変わらない。
それが先輩の魅力なんだろうと思ってた。あの頃の私はそれを理解出来たけど、決して好きになる事はなかった。
だけど、今はこの笑顔を崩したくないと思う。
それに切ない声はもう聞きたくない。
だから坂下くんとの事は言えなかった。
プライベートな事だし、それに色々と……言いづらかった。