初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
12月23日、今日は月曜日。
イブイブなんて言葉が聞かれるようになったのはいつからだったのか。
ただのクリスマスの前々日なのに。浮足立つ同僚を見てそんなことを思いながら会社を出た。
日曜日の昨日は先輩に会えたけど、疲れている先輩に外に出る提案なんて到底できなくて「寒いから家でゆっくりDVDでも一緒に観ましょう」なんて言って二人でうちに引きこもってた。
先輩の選んだのはアクションもので、ハラハラしっぱなしで甘い雰囲気になどなるわけもなかった。
手は繋いでくれる。
帰り際に軽いキスはする。
だけど、それ以上は何もない。
触れたら夢が覚めるんじゃないかなんて言ったあの時の甘い雰囲気はどこへ?
まるであの事がなかったみたいに清い交際のままだ。
といっても泊まるようなチャンスもないから仕方がないのかもしれないけど。
「初めてのクリスマスなのに、会う約束できなくてごめん」
「平日ですし、先輩は仕事なんですから」
そう言ったけど、本当の所はやっぱりちょっとでも会えたらいいなと思う。
そんな事を可愛く言える私じゃないから、我慢するしかない。
ふぅーっとため息をつき、駅に向かう。
その時カバンの中でスマホがふるえる。
【今日、ご飯一緒にどうかな?】
そんなお誘いをくれたのは彼氏ではなく、彼。
イブイブなんて言葉が聞かれるようになったのはいつからだったのか。
ただのクリスマスの前々日なのに。浮足立つ同僚を見てそんなことを思いながら会社を出た。
日曜日の昨日は先輩に会えたけど、疲れている先輩に外に出る提案なんて到底できなくて「寒いから家でゆっくりDVDでも一緒に観ましょう」なんて言って二人でうちに引きこもってた。
先輩の選んだのはアクションもので、ハラハラしっぱなしで甘い雰囲気になどなるわけもなかった。
手は繋いでくれる。
帰り際に軽いキスはする。
だけど、それ以上は何もない。
触れたら夢が覚めるんじゃないかなんて言ったあの時の甘い雰囲気はどこへ?
まるであの事がなかったみたいに清い交際のままだ。
といっても泊まるようなチャンスもないから仕方がないのかもしれないけど。
「初めてのクリスマスなのに、会う約束できなくてごめん」
「平日ですし、先輩は仕事なんですから」
そう言ったけど、本当の所はやっぱりちょっとでも会えたらいいなと思う。
そんな事を可愛く言える私じゃないから、我慢するしかない。
ふぅーっとため息をつき、駅に向かう。
その時カバンの中でスマホがふるえる。
【今日、ご飯一緒にどうかな?】
そんなお誘いをくれたのは彼氏ではなく、彼。