初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
人の顔色をうかがうようになった原因は、その理由が理由だけに恋愛に関してそれは顕著に表れた。
電話は特に言った後の表情が読み取れないから今までは必要最低限にしていた。
だけど今伝えないといけない。
『あんまり、聞きたくないけど。クルミがそう言うんなら……』
しぶしぶ了承してくれた先輩に私が伝えたい事。それは、
「クリスマスの日。少しでも会えませんか?」
『は?』
「あの、だから。クリスマスの日に会いたいんです。」
『でも、仕事が何時に終わるかわからないし、待ち合わせして待たせたらいけないから』
「だったら、終わったら電話ください。すぐに家から向かいますから」
『でも、』
「はじめてのクリスマス、剛さんと会いたいんです。少しでもいいから」
恥ずかしい言葉だから一気に一息で言った。
『……その日。クルミの家、行ってもいい?』
「はい!あーご馳走は作れませんけど、」
そう言って笑った、出来ないものは出来ないから。
今度は女子力のなさに愕然とするけど。
『次の日、そこから会社行ってもイイのかな?』
先輩のその言葉に、出来るかぎりの優しい声で答える。
「はい、もちろんです」
先輩に私の気持ちが伝わるように。
もうあんな切ない声なんて、あんな辛い顔なんてさせない。
電話は特に言った後の表情が読み取れないから今までは必要最低限にしていた。
だけど今伝えないといけない。
『あんまり、聞きたくないけど。クルミがそう言うんなら……』
しぶしぶ了承してくれた先輩に私が伝えたい事。それは、
「クリスマスの日。少しでも会えませんか?」
『は?』
「あの、だから。クリスマスの日に会いたいんです。」
『でも、仕事が何時に終わるかわからないし、待ち合わせして待たせたらいけないから』
「だったら、終わったら電話ください。すぐに家から向かいますから」
『でも、』
「はじめてのクリスマス、剛さんと会いたいんです。少しでもいいから」
恥ずかしい言葉だから一気に一息で言った。
『……その日。クルミの家、行ってもいい?』
「はい!あーご馳走は作れませんけど、」
そう言って笑った、出来ないものは出来ないから。
今度は女子力のなさに愕然とするけど。
『次の日、そこから会社行ってもイイのかな?』
先輩のその言葉に、出来るかぎりの優しい声で答える。
「はい、もちろんです」
先輩に私の気持ちが伝わるように。
もうあんな切ない声なんて、あんな辛い顔なんてさせない。