初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
しばらく三人で話していると急にユキが「私、もう一回坂下君と話してくるね」と上機嫌で席を立ち、坂下君たちの飲んでいる席のほうに移動していった。
そんなユキの姿を見ながらちょっと苦笑いの外山先輩。
「なんかすみません。ユキ、久しぶりに坂下君と会えたから嬉しいみたいで」
私はフォローになったのか、なってないのかよくわからない言い訳を言う。
私だって坂下君と話したいけど、でもさっきユキに聞いた"うまくいってないらしい”その言葉が私の行動を止めさせた。
近付いちゃいけない。
近づいたら、きっと……
「彼女、中学の時坂下の事好きだったよな?」
「え」
うっかり妄想の世界に行きそうになっていた私に先輩が話しかけてきた。
ていうか、その事。先輩知ってたの?
「ごめん、なんだっけ、彼女の名前。さっきからずっと考えてるけど、正直思い出せなくてさ」
バツの悪そうな顔で言う先輩は、もしかしてずっとそれを考えながらしゃべってたのかと思うと、なんだかちょっとかわいいというか。
外山先輩って案外不器用な人だったのかな?
あれ以来、外山先輩とはなるべく関わらないようにしてたからそんなのは知ることさえなかった。
そんなユキの姿を見ながらちょっと苦笑いの外山先輩。
「なんかすみません。ユキ、久しぶりに坂下君と会えたから嬉しいみたいで」
私はフォローになったのか、なってないのかよくわからない言い訳を言う。
私だって坂下君と話したいけど、でもさっきユキに聞いた"うまくいってないらしい”その言葉が私の行動を止めさせた。
近付いちゃいけない。
近づいたら、きっと……
「彼女、中学の時坂下の事好きだったよな?」
「え」
うっかり妄想の世界に行きそうになっていた私に先輩が話しかけてきた。
ていうか、その事。先輩知ってたの?
「ごめん、なんだっけ、彼女の名前。さっきからずっと考えてるけど、正直思い出せなくてさ」
バツの悪そうな顔で言う先輩は、もしかしてずっとそれを考えながらしゃべってたのかと思うと、なんだかちょっとかわいいというか。
外山先輩って案外不器用な人だったのかな?
あれ以来、外山先輩とはなるべく関わらないようにしてたからそんなのは知ることさえなかった。