初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
*****
「じゃ、クルミ俺達も帰ろうか」
駅でみんなと別れて、私たちはタクシー乗り場に向かってる。
今日は最初から先輩の家にお泊りって決めてたから、大人しく先輩についていく。
「先輩っ、さっきの」
「ん?」
「なんであんなことっ」
「あぁ、クルミ毎年元旦におみくじ引くんだろ?」
「へ?」
「妹さんが教えてくれたよ、クルミが「一年の計は元旦にあり」って言って家族みんなにおみくじ引かせるんですよって」
やっぱりおみくじの話で。
別にそんなの、たった一年引かないぐらいでどうとでもなる。
それにもう一日からはだいぶ過ぎてるし。
おみくじは機会があればぐらいで十分だ。だけど
「ちょ、いつの間にそんな話っ」
「まぁだからさ、悪かったと思って。クルミ、今年お参り行かなかったんだろ?」
「……そう、ですけど」
「別に誰でもよかったんだよ、クルミと一緒に行ってくれれば」
坂下じゃマズイの?って先輩が言っているようで。それを聞かれるのが怖くて「まぁ、じゃあいってきますけど」と答える。
でも本当にそれだけの理由?
先輩の事疑いたくないけど、そんな理由じゃ私は納得してない。
それに坂下くんと今は二人で会うべきじゃないと思ってる。
会ったら絶対、私が聞いてしまう。聞かなかったとしても私の目線がそれを言う事を促してしまうような気がするから。
「じゃ、クルミ俺達も帰ろうか」
駅でみんなと別れて、私たちはタクシー乗り場に向かってる。
今日は最初から先輩の家にお泊りって決めてたから、大人しく先輩についていく。
「先輩っ、さっきの」
「ん?」
「なんであんなことっ」
「あぁ、クルミ毎年元旦におみくじ引くんだろ?」
「へ?」
「妹さんが教えてくれたよ、クルミが「一年の計は元旦にあり」って言って家族みんなにおみくじ引かせるんですよって」
やっぱりおみくじの話で。
別にそんなの、たった一年引かないぐらいでどうとでもなる。
それにもう一日からはだいぶ過ぎてるし。
おみくじは機会があればぐらいで十分だ。だけど
「ちょ、いつの間にそんな話っ」
「まぁだからさ、悪かったと思って。クルミ、今年お参り行かなかったんだろ?」
「……そう、ですけど」
「別に誰でもよかったんだよ、クルミと一緒に行ってくれれば」
坂下じゃマズイの?って先輩が言っているようで。それを聞かれるのが怖くて「まぁ、じゃあいってきますけど」と答える。
でも本当にそれだけの理由?
先輩の事疑いたくないけど、そんな理由じゃ私は納得してない。
それに坂下くんと今は二人で会うべきじゃないと思ってる。
会ったら絶対、私が聞いてしまう。聞かなかったとしても私の目線がそれを言う事を促してしまうような気がするから。